こんにちは!
静岡県浜松市にあるミニチュアシュナウザー専門の犬舎、ESTRELLA(エストレージャ)の内山です。
トイレトレーニングは「最初が肝心」な理由
トイレの失敗が多いと、飼い主はストレスを感じ、犬にも叱ることで不安や恐怖が残ってしまいます。
しかし、最初の1〜2ヶ月でしっかり教えれば一生続く習慣になるのが犬の良いところ。
特にミニチュアシュナウザーは賢く、観察力が高いため、正しく根気強く教えれば必ず覚えてくれます。
ただし、「間違った方法」や「中途半端な教え方」は逆効果になることも…。
トイレトレーニングの基本ステップ
【ステップ①】 トイレの設置場所を決める
- 静かで落ち着いた場所に設置(人の出入りが少ない場所)
- ケージやサークル内に置くと最初は成功しやすい(サークル全体をトイレだと認識する可能性があるので注意)
- 排泄するまでに目を離してしまう可能性がある場合は、トイレから物や障害物でそその場所から出ることがでなくなる場所
複数設置もOK。成功率が上がるまでは「選択肢を増やす」のがカギ。
【ステップ②】 排泄のタイミングを見極める
以下のタイミングで連れて行くと成功率アップ!
- 起床直後
- 食後15分〜30分後
- 遊び・運動の後
- 寝る前
- そわそわ・クンクンしているとき
これらは“排泄の予兆”。見逃さずトイレに誘導!
【ステップ③】 成功したら「即座に」褒める
- トイレでできたら、その場でご褒美+声がけ
- 数秒後では意味なし!“その瞬間”を強化
- ご褒美はおやつでもOK、笑顔・撫でる・声のトーンも大事
「ここでやったらいいことがある!」をインプットさせましょう。

よくある失敗とその原因、対処法について
【失敗例①】「いつの間にか別の場所でしてた…」
【 原因 】
- 目を離していた
- トイレに行く前のサインを見逃した
【 対処法 】
- 家の中では常に目の届く範囲に置く
- 離れるときはクレートやサークルで管理
【失敗例②】「シーツの近くでしてしまう」
【 原因 】
- トイレの場所がわかりにくい
- シーツが小さい or 動いてしまう
【 対処法 】
- トイレトレー付きシーツで固定する
- 大きめサイズのシーツで成功率を上げる
【失敗例③】「成功してたのに、また失敗するように…」
【 原因 】
- トイレの場所を変更した
- 環境の変化(模様替え・外泊・来客など)
- 成功後にご褒美をやめた
【 対処法 】
- 再度最初からやり直す気持ちでリトライ
- 成功の頻度が増えるまではご褒美継続
【失敗例④】「トイレで遊んでばかりして排泄しない」
【 原因 】
- 場所が落ち着かない
- トイレシーツやトレーがオモチャになっている
【 対処法 】
- トイレ後すぐに出してあげることで「遊ぶ場所ではない」と理解させる
- 誘導しすぎると逆に混乱。少し距離をとって見守るのが◎
NG対応:やってはいけない叱り方
❌ 叱る・怒鳴る・鼻先を押しつける
犬は「なぜ叱られているのか」が理解できません
排泄=悪いことだと誤解し、隠れてするようになります
❌ 過去の失敗を叱る
「10分前の粗相」は犬にとってすでに“過去のこと”
タイミングが遅れると逆効果。
✅ 正しい対応は?
- 失敗したら淡々と無言で片付ける
- 成功したときだけ大いに褒める

外でのトイレ派?室内派?どちらがいい?
ミニチュアシュナウザーは室内飼育が基本のため、室内トイレを習得させるのが安心です。
- 雨の日・災害時・病気でも対応できる
- 老犬になっても安心
■ 外でトイレさせたい場合は?
室内でのトイレトレーニングが完成した後で「外でもできるように」練習すればOK
最初から外だけにしてしまうと、環境や天候で困ることも…
それでも上手くいかないときは…
- 動物病院で泌尿器のトラブルを確認(膀胱炎、ストレス性の排泄トラブルも)
- 信頼できるブリーダーやトレーナーに相談
- しつけ本やYouTubeだけに頼らず、“その子に合った方法”を探す
「正解は1つではない」ことを忘れずに。焦らず、根気強く続けましょう。
まとめ:トイレは“失敗を怒らず、成功を褒める”のがカギ!
ミニチュアシュナウザーは本来とても賢く、飼い主の意図を理解しようと努力する犬種です。
だからこそ、飼い主が
- 失敗に怒らず
- 成功を見逃さず褒めてあげる
この積み重ねが、信頼関係と習慣化の両方につながります。
トイレトレーニングは「根気」と「観察力」が勝負。
最初の1〜2ヶ月を丁寧に過ごすことで、一生がぐっと楽になります。
焦らず、諦めず、愛情をもって取り組んでいきましょう!
