【実践編】【第五弾】【ケア・お手入れ】これだけは覚えたい!ミニチュアシュナウザーの基本的なブラッシング&毛玉ケア

【実践編】飼い始めて困りやすいテーマ

こんにちは!

静岡県浜松市にあるミニチュアシュナウザー専門の犬舎、ESTRELLA(エストレージャ)の内山です。

ミニチュアシュナウザーは「抜け毛が少ない」ことで知られていますが、だからといってお手入れが不要というわけではありません。

実は、「毛玉」「もつれ」「皮膚トラブル」などが起きやすい犬種でもあり、日々のブラッシングと適切なケアが重要です。

本記事では、シュナウザーのブラッシングの正しい方法と、毛玉ケアのポイント、必要な道具などを初心者にもわかりやすく解説します。

ミニチュアシュナウザーの毛質の特徴

ミニチュアシュナウザーは、「ダブルコート(上毛と下毛の2層構造)」の持ち主です。

被毛は硬くワイヤー状のトップコートと、柔らかく密集したアンダーコートから構成されています。


  • ストリッピング犬(ショーカット)の場合:硬毛が残りやすく毛玉になりにくいが、定期的な抜毛管理が必要
  • ペットカット犬(バリカン中心)の場合:被毛が柔らかくなり、毛玉ができやすくなる

特にペットカットの子では、こまめなブラッシングが必須です。

ブラッシングの基本:頻度とタイミング

項目内容
🕒 頻度週に3〜5回以上(理想は毎日)
🛁 入浴前必ずブラッシングで毛玉を取り除くこと
💇 トリミング後伸びる過程で毛玉になりやすいため要注意

特に毛が伸びてくる耳の裏・脇・内股・前足の付け根・首の下・ヒゲ下の喉元などは毛玉の温床になります。

必要な道具と選び方

スリッカーブラシ(基本)

  • 細かいピンで毛のもつれを解く
  • 「中サイズ」「柔らかめ」がシュナにおすすめ

コーム(仕上げ用)

  • 毛玉が残っていないかチェックするのに必須
  • 目が細かい方でヒゲや足回りも確認

毛玉取りスプレー(サポート)

  • 毛玉やもつれをほぐしやすくする
  • 低刺激・無香料タイプを選ぶのが安心

ピンブラシ(デリケート部位用)

  • 顔周りや足先など、スリッカーが使いにくい部分に便利

ブラッシングの手順(初心者向けガイド)

  1. 毛玉チェック(全体を手でなでる)
    • ひっかかりや硬い部分が毛玉の可能性あり
  2. スリッカーで全体をとかす(毛並みに沿って)
    • 毛の根元から優しく(力を入れすぎない)
  3. 毛玉部分はスプレーをかけて指でほどく → スリッカーでとかす
    • 無理に引っ張らず、痛がるようならプロに相談を
  4. 仕上げにコームで全体チェック
    • コームがスムーズに通れば合格!
  5. ご褒美を忘れずに!
    • ブラッシングを「嫌な時間」にしない工夫が大事

毛玉ができやすい「危険ゾーン」7選

部位理由
耳の裏こすれる+蒸れやすい
脇の下歩行で摩擦が起きやすい
前足の内側水を飲む・毛をなめる動作で濡れがち
内股おしっこや舐めで湿りがち
首の下散歩時のハーネス・カラーの摩擦
顎の下(ヒゲ周り)食べカス・水滴が溜まりやすい
お尻回りトイレの汚れがつきやすい

「濡れたまま放置」は毛玉の原因No.1

こまめなタオルドライやドライヤーが効果的です。

毛玉を放置するとどうなる?

  • 皮膚が蒸れて炎症・皮膚病の原因に
  • トリミング時にバリカンで「丸刈り」される可能性も
  • 毛玉の下に虫やダニが潜む危険性も…

毛玉は見た目以上に健康被害を引き起こすリスクがあるため、早期発見・早期除去がカギになります。

トリミングと家庭ケアの役割分担

項目家庭でやることトリマーに任せること
日々のブラッシング✅ 毎日のケア
毛玉取り(軽度)✅ できる範囲で✅ (ひどい場合)
カット(顔・体)✅ プロの技術
ヒゲ・眉毛の整え✅ 美しく仕上げ

「家庭ケア + プロのトリミング」= 最強の被毛管理

よくある質問Q&A

Q1. ブラッシングが嫌いで逃げ回るのですが?

おやつを使いながら、短時間から慣らす。

最初は足先や背中だけなど、負担を減らしてスタート。


Q2. 毛玉が硬くてブラシが入らない…

無理に取ろうとせず、カットが必要な場合も。

トリマーに相談を。


Q3. どれくらい毛玉があるとトリマーさんに嫌がられますか?

「ピンブラシが通らないレベル」であれば、毛玉料金が加算される可能性大。

事前にケアを!

まとめ:日々の「ひと手間」が未来の「健康」を守る

ミニチュアシュナウザーは被毛の美しさと個性的なカットスタイルが魅力ですが、それを保つには日常のブラッシングと毛玉管理が欠かせません。

「うちの子、毛玉ができやすい…」と感じている方も、正しい知識と方法でケアしてあげることで、グッと改善されます。

そして何より、毎日のケアは愛犬との絆を深める時間にもなります。


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