こんにちは!
静岡県浜松市にあるミニチュアシュナウザー専門の犬舎、ESTRELLA(エストレージャ)の内山です。
ミニチュアシュナウザーは「抜け毛が少ない」ことで知られていますが、だからといってお手入れが不要というわけではありません。
実は、「毛玉」「もつれ」「皮膚トラブル」などが起きやすい犬種でもあり、日々のブラッシングと適切なケアが重要です。
本記事では、シュナウザーのブラッシングの正しい方法と、毛玉ケアのポイント、必要な道具などを初心者にもわかりやすく解説します。
ミニチュアシュナウザーの毛質の特徴
ミニチュアシュナウザーは、「ダブルコート(上毛と下毛の2層構造)」の持ち主です。
被毛は硬くワイヤー状のトップコートと、柔らかく密集したアンダーコートから構成されています。
- ストリッピング犬(ショーカット)の場合:硬毛が残りやすく毛玉になりにくいが、定期的な抜毛管理が必要
- ペットカット犬(バリカン中心)の場合:被毛が柔らかくなり、毛玉ができやすくなる
特にペットカットの子では、こまめなブラッシングが必須です。
ブラッシングの基本:頻度とタイミング
項目 | 内容 |
---|---|
🕒 頻度 | 週に3〜5回以上(理想は毎日) |
🛁 入浴前 | 必ずブラッシングで毛玉を取り除くこと |
💇 トリミング後 | 伸びる過程で毛玉になりやすいため要注意 |
特に毛が伸びてくる耳の裏・脇・内股・前足の付け根・首の下・ヒゲ下の喉元などは毛玉の温床になります。

必要な道具と選び方
スリッカーブラシ(基本)
- 細かいピンで毛のもつれを解く
- 「中サイズ」「柔らかめ」がシュナにおすすめ

コーム(仕上げ用)
- 毛玉が残っていないかチェックするのに必須
- 目が細かい方でヒゲや足回りも確認

毛玉取りスプレー(サポート)
- 毛玉やもつれをほぐしやすくする
- 低刺激・無香料タイプを選ぶのが安心

ピンブラシ(デリケート部位用)
- 顔周りや足先など、スリッカーが使いにくい部分に便利

ブラッシングの手順(初心者向けガイド)
- 毛玉チェック(全体を手でなでる)
- ひっかかりや硬い部分が毛玉の可能性あり
- スリッカーで全体をとかす(毛並みに沿って)
- 毛の根元から優しく(力を入れすぎない)
- 毛玉部分はスプレーをかけて指でほどく → スリッカーでとかす
- 無理に引っ張らず、痛がるようならプロに相談を
- 仕上げにコームで全体チェック
- コームがスムーズに通れば合格!
- ご褒美を忘れずに!
- ブラッシングを「嫌な時間」にしない工夫が大事
毛玉ができやすい「危険ゾーン」7選
部位 | 理由 |
---|---|
耳の裏 | こすれる+蒸れやすい |
脇の下 | 歩行で摩擦が起きやすい |
前足の内側 | 水を飲む・毛をなめる動作で濡れがち |
内股 | おしっこや舐めで湿りがち |
首の下 | 散歩時のハーネス・カラーの摩擦 |
顎の下(ヒゲ周り) | 食べカス・水滴が溜まりやすい |
お尻回り | トイレの汚れがつきやすい |
「濡れたまま放置」は毛玉の原因No.1
こまめなタオルドライやドライヤーが効果的です。

毛玉を放置するとどうなる?
- 皮膚が蒸れて炎症・皮膚病の原因に
- トリミング時にバリカンで「丸刈り」される可能性も
- 毛玉の下に虫やダニが潜む危険性も…
毛玉は見た目以上に健康被害を引き起こすリスクがあるため、早期発見・早期除去がカギになります。
トリミングと家庭ケアの役割分担
項目 | 家庭でやること | トリマーに任せること |
---|---|---|
日々のブラッシング | ✅ 毎日のケア | ❌ |
毛玉取り(軽度) | ✅ できる範囲で | ✅ (ひどい場合) |
カット(顔・体) | ❌ | ✅ プロの技術 |
ヒゲ・眉毛の整え | ❌ | ✅ 美しく仕上げ |
「家庭ケア + プロのトリミング」= 最強の被毛管理

よくある質問Q&A
Q1. ブラッシングが嫌いで逃げ回るのですが?
おやつを使いながら、短時間から慣らす。
最初は足先や背中だけなど、負担を減らしてスタート。
Q2. 毛玉が硬くてブラシが入らない…
無理に取ろうとせず、カットが必要な場合も。
トリマーに相談を。
Q3. どれくらい毛玉があるとトリマーさんに嫌がられますか?
「ピンブラシが通らないレベル」であれば、毛玉料金が加算される可能性大。
事前にケアを!
まとめ:日々の「ひと手間」が未来の「健康」を守る
ミニチュアシュナウザーは被毛の美しさと個性的なカットスタイルが魅力ですが、それを保つには日常のブラッシングと毛玉管理が欠かせません。
「うちの子、毛玉ができやすい…」と感じている方も、正しい知識と方法でケアしてあげることで、グッと改善されます。
そして何より、毎日のケアは愛犬との絆を深める時間にもなります。
