こんにちは!
静岡県浜松市にあるミニチュアシュナウザー専門の犬舎、ESTRELLA(エストレージャ)の内山です。
「いつまでも元気だと思っていたうちの子が、もうシニア期なんて…」
【 7歳 】
それはミニチュアシュナウザーにとって、“シニア期”の入口です。
体調や性格の変化がゆっくりと始まるこの時期は、飼い主にとっても“意識の切り替え”が必要な大切なタイミング。
本記事では、7歳を過ぎたミニチュアシュナウザーとより良く暮らすために気をつけたいことを、健康管理・食事・運動・心のケア・介護の準備まで、包括的にお届けします。
シニア期っていつから?
ミニチュアシュナウザーの寿命は平均13〜15歳程度。
個体差もありますが、7歳前後から徐々に老化の兆しが見られるとされています。
□ 主な老化のサイン
- 昼間に寝る時間が増えた
- 白髪が増えてきた(特に口元や目の周り)
- 階段やソファの上り下りが苦手に
- 食が細くなったりムラが出てきた
- 性格が変わったように感じる(神経質になる、甘えん坊になるなど)
🐾「まだまだ若いから大丈夫」と思っていても、見えない部分で老化は進行していることも。

健康チェックの重要性
シニア期を迎えたら、予防医療が最重要になります。
「病気になってから」ではなく、「病気を防ぐ」ためのケアへと意識を変えましょう。
🔍 年に1〜2回の健康診断
- 血液検査(内臓の数値)
- 心臓・腎臓のチェック
- 歯の状態や歯石の蓄積
- 体重の変化や筋肉量の減少
体調の変化を数値として記録しておくことで、早期発見につながります。
🦷 デンタルケアは強化を
加齢と共に歯周病リスクが上がります。
- デンタルガムや歯磨きシート
- 獣医での定期的なスケーリング
を取り入れましょう。
食事の見直し
歳を重ねると代謝も落ち、若い頃と同じ食事内容では太りやすくなったり、逆に栄養が足りなくなったりします。
🍽 シニア期のごはんのポイント
- 低脂肪・高タンパク:筋肉維持が大切
- 関節サポート:グルコサミンやコンドロイチン
- 消化にやさしい食材
- 抗酸化成分(ビタミンE・βカロテン)の摂取
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🌿 自然食の取り入れも◎
茹でた鶏肉・白身魚・根菜などを少量加えるのも良い方法です。
ただし、栄養バランスが崩れないよう注意が必要なので、本格的に取り入れたい方はプロにご相談ください。

運動量の調整と関節ケア
年齢とともに体力は落ちていきますが、完全に運動をやめてしまうのはNG。
「歩く」「匂いを嗅ぐ」「探索する」といった行動が脳と体の刺激になり、老化予防に繋がります。
🐕 シニア期の理想的な運動
- 朝夕15〜30分のゆっくりした散歩
- 自宅内での軽いおもちゃ遊び
- 高い段差の昇り降りは避ける(スロープ推奨)
特に膝・腰・股関節のトラブルが出やすくなるため、クッション性のある床やカーペットを敷くのも効果的です。
心のケアと「愛情時間」の大切さ
シニア期になると、シュナウザーの性格や行動にも微妙な変化が出てきます。
- 以前より甘えるようになる
- 物音や来客に敏感になる
- 名前を呼んでも反応が遅くなる
💞 飼い主ができる心のサポート
- スキンシップの時間を毎日確保
- 生活リズムを一定に保つ(安心感UP)
- 話しかける・目を合わせることを意識
シュナウザーは感情表現が豊かで繊細な犬種。
年齢とともに「不安」を抱えやすくなるので、そばにいる時間が何よりのケアになります。

介護の準備をはじめよう
すぐに介護が必要になるわけではありませんが、いざという時に慌てないための準備を今からしておくと安心です。
□ 今のうちに考えておきたいこと
- 移動補助ハーネス・スロープなどのグッズ確認
- かかりつけ医と老犬介護について話しておく
- トイレの場所を見直す(段差をなくす・夜間も安心できる設計)
また、「寝たきり」にならないよう、日頃から寝返りを打てるクッションの選定も有効です。
飼い主自身の心の準備も大切に
シニア期は、可愛い時間が続くと同時に、「別れ」も少しずつ意識し始める時期かもしれません。
- 不安になる夜が増える
- 食欲が落ちる
- 急な通院が必要になる
そういった時こそ、飼い主さんも心を落ち着け、“今”をしっかり味わうことが大切です。
後悔のないよう、「今、できること」に目を向けましょう。
おわりに:シニアこそ、愛おしい時間のはじまり
シニア期のミニチュアシュナウザーは、子犬のような元気さはなくても、その目には深い知性と安心が宿り、信頼でつながった関係性が見えてきます。
- ゆっくり一緒にお昼寝
- 何気ない日常に寄り添ってくる姿
- 年齢と共に増してくる“可愛さの深み”
老いは決してネガティブなものではありません。
それは“愛おしさが増していく時間”なのです。
いつか来るその日まで
今日を大切に、シニアライフを笑顔で過ごしていきましょう。


