こんにちは!
静岡県浜松市にあるミニチュアシュナウザー専門の犬舎、ESTRELLA(エストレージャ)の内山です。
ミニチュアシュナウザーと暮らしていると、お散歩帰りの「足、どうしてますか?」問題に必ずぶつかります。
毎回洗う?
拭くだけ?
お湯で流す?
泡で洗う?
正解がわからないまま、なんとなく自己流で続けてしまっていませんか。
特にシュナウザーは、足回りの毛が伸びやすく、肉球の間にも毛が入りやすい犬種です。
さらに室内飼育が中心の子が多いので「家の床が汚れるのが気になる」「ソファに乗る」「ベッドに入ってくる」など、足の清潔を保ちたい理由も十分にあります。
一方で、毎回しっかり洗いすぎると、皮膚のバリア機能が落ちて赤みやかゆみが出たり、指の間が蒸れて外耳炎ならぬ“足の皮膚炎”が起きやすくなることも。
大切なのは、「毎回洗うべきか?」を状況で判断し、必要なケアを短時間で行うことです。
この記事では、
- 毎回洗うべきか?の結論と判断基準
- 1分で終わる時短ケア(拭く・すすぐ・乾かす)
- 汚れがひどい日の正しい洗い方(手順)
- 乾かし方のコツ(ここが一番重要)
- 季節別(雨・冬・夏)の注意点
- よくあるNG(やりすぎ・間違い)
- 皮膚トラブルを防ぐためのチェックリスト
を、初心者でも迷わないようにまとめます。
まず結論:「毎回シャンプーのように洗う」は不要。
でも「毎回なにもしない」もおすすめしません。
よくある悩みが「散歩のたびに足を洗うべき?」という質問です。
結論は次の通りです。
【 基本方針 】
- 毎回“石けん(シャンプー)で洗う”必要はありません
- ただし、毎回“軽く汚れを落として乾かす”のはおすすめ
- 汚れが強い日だけ、しっかり洗う(ただし手早く)
ポイントは「洗う」の中身を分けて考えることです。
犬の足には、土・砂・排気粉塵・花粉・草の汁・除草剤が散布された場所の成分、雨の日は泥や雑菌など、様々なものが付着します。
これをそのまま室内に持ち込むのは、犬にも人にもデメリットが出やすい。
一方で、毎回ゴシゴシ洗ってしまうと、皮膚が乾燥し、赤みやかゆみが出たり、指間が湿りやすくなって皮膚炎を招くことがあります。
つまり、答えはこうです。
毎回は「拭く+乾かす」が基本。
泥・汚れ・薬剤が付いた日は「すすぐ(必要なら泡洗い)+しっかり乾かす」。
この考え方にすると、足ケアが一気に楽になります。
「毎回洗うべきか?」判断基準:この5つで決めてOK
迷ったら、次のチェックで判断してください。
① 乾いた舗装路メインで、汚れが目立たない
→ 拭くケアで十分
ウェットシート or ぬるま湯で湿らせたタオル+乾拭き

② 砂・土・芝生・公園を歩いた
→ 拭く+足裏の溝だけ軽くすすぎ(時間があれば)
特に芝生は、草の汁や花粉が付きやすいので、アレルギー体質の子は丁寧に。
③ 雨上がり・泥・水たまり・ぬかるみ
→ すすぎ(必要なら泡洗い)+乾かすが必須
ここで拭きだけだと、指間に泥が残って炎症の原因になりやすいです。

④ 除草剤が撒かれていそうな場所/冬の融雪剤が心配
→ すすぎが安心
地域によっては散布が多いので、心配な方は「さっと流水」ですすぐだけでも違います。
⑤ 足を舐める・赤い・かゆがる/指間が湿る
→ 洗いすぎが原因のことも、汚れが原因のこともあります
まずは、刺激を減らした“ぬるま湯すすぎ+完全乾燥に切り替え、改善しなければ病院相談を。

まず覚えたい「時短ケア」:忙しい日ほどこれでOK(所要1分)
時間がないときほど、完璧を目指すより「毎回の基本」を守るほうが効果的です。
時短ケアの目的は、汚れ・花粉・細菌の“持ち込み量”を減らし、蒸れを防ぐこと。
【 時短ケアの手順 】(1分)
- 玄関で足裏をチェック(10秒)
- 泥がついていないか、肉球の間に草が挟まっていないかだけ確認。
- ぬるま湯で湿らせたタオル or 犬用ウェットで“足先〜肉球”を拭く(30秒)
- ポイントは、足の表面だけでなく、肉球の溝・指の間の入口を軽く拭くこと。
- 乾いたタオルで“必ず乾拭き”(20秒)
- これを省くと、湿りが残って皮膚炎の原因になります。とくに指間は「押さえるように水分を取る」のがコツ。
時短でも『最後に乾かす』だけは絶対に省かない。
これだけでトラブルの確率がかなり下がります。
「すすぐケア」:泥や汚れが強い日の正しい洗い方(所要3〜5分)
汚れが強い日は、拭き取りだけだと限界があります。ここでのポイントも「洗いすぎない」「短時間」「乾かす」です。
【 すすぎケアの手順 】(3〜5分)
- ぬるま湯を準備
- 冷たい水は嫌がりやすく、皮膚にも刺激になりやすいので、ぬるま湯がおすすめ。
- 足先だけをさっと濡らす
- 足首までビシャビシャにしない。濡らす範囲が広いほど乾かすのが大変になります。
- 指の間・肉球の溝を“なで洗い”
- ゴシゴシは不要。泥が落ちにくいときは、指の間を軽く開いて流す程度でOK。
- 汚れがひどい時だけ、泡を少量
- ここで「毎回シャンプー」は不要ですが、泥がしつこい日は犬用の低刺激シャンプーを薄めて少量使うのはアリ。使ったら、すすぎ残しゼロを意識してください。
- タオルでしっかり水分を取る(最重要)
- 指間はタオルで挟むようにして水気を取ります。
- 必要ならドライヤー弱風で完全乾燥
- 特に雨の日はここまでやると外耳炎ならぬ「趾間皮膚炎(しかんひふえん)」を防ぎやすいです。

「毎回洗っていい?」に対する具体的な答え(タイプ別)
犬の体質と環境で答えが変わります。
代表的なタイプ別に整理します。
A:皮膚が強い/汚れに強いタイプ
- 乾いた道 → 拭く+乾拭き
- 泥の日 → すすぎ+乾燥
- 泡洗いは汚れが強い日だけ
このパターンが最も理想です。
B:アレルギー体質/花粉や草で足を舐めやすいタイプ
公園・芝生の日は、すすぎが有効なことがあります。
ただし洗いすぎると乾燥→舐める悪循環もあるため、「すすぎ+完全乾燥+必要なら保湿」のバランスが大切。
C:指の間が赤くなりやすい/蒸れやすいタイプ
- 洗うよりも”乾かす”を優先
すすぎ後に湿りが残ると悪化しやすいので、「拭くケア中心+汚れた日だけすすぎ」がおすすめ。
D:老犬で冷えやすい/関節が気になるタイプ
- すすぎは短時間、温度はぬるめ
- 濡らす範囲は足先だけ
- 乾かし残しゼロ
冷えは痛みにつながることもあるので、乾燥を丁寧に。
乾かし方が9割:指の間を乾かさないとトラブルが増えます
足ケアで一番大事なのは、実は「洗い方」ではなく「乾かし方」です。
指の間が湿ったままだと、菌や酵母が増えやすく、赤み・かゆみ・においの原因になります。
【 乾かすコツ 】
- タオルで“拭く”より“押さえて吸う”
- 指を軽く広げて、タオルを挟む
- 毛が長い子は、最後にコームで整えて風通しを作る
- 雨の日はドライヤー弱風を追加(熱風はNG)

足を洗うときのNG行動(やりがち注意)
- 毎回、強い洗浄力で洗う
- 皮膚のバリアが落ちて乾燥・かゆみ→舐め壊しにつながります。
- すすぎ不足(泡や洗剤が残る)
- 残った成分が刺激になり、炎症の原因に。泡洗いした日は「すすぎが8割」と思ってOKです。
- 濡れたまま室内へ
- これが一番多い失敗。蒸れ→赤み→舐める→悪化の流れになりがちです。
- 足裏の毛が伸びっぱなし
- 肉球が床に接地しにくくなり滑る、汚れが絡む、乾きにくい、の三重苦になります。足ケアとセットで定期的に整えましょう。
- 人用のウェットティッシュや香料の強いシートを使う
- 刺激になることがあります。犬用か、ぬるま湯タオルが安全です。
お散歩後の足ケアを「嫌がられない」習慣にする方法
ケアは技術より“習慣化”が勝ちます。
【 嫌がらせない(3ステップ) 】
- 玄関で座る→褒める(まずルーティン化)
- 触るだけの日を作る(毎回洗わない)
- 終わったら必ず褒める(ご褒美)(足拭き=良いこと、にする)
さらに、犬が嫌がる原因は「拘束」「冷たい水」「長時間」が多いです。
短時間・ぬるま湯・押さえつけない、だけで成功率が上がります。

こんな時は病院相談:足の異常サイン
足は「舐める」行動で誤魔化されやすい場所です。
次があれば早めに相談を。
- 指の間が真っ赤/腫れている
- 触ると痛がる
- においが強い
- 片足だけ舐める・かばう
- 皮膚がジュクジュクしている
- 出血やかさぶたがある
- 歩き方が変/滑っているのではなく“痛い”感じ
自宅ケアで長引かせるより、原因を特定したほうが早く楽になります。
まとめ:毎回洗うか?の答えは「状況で変える」が正解
最後に、この記事の結論を短くまとめます。
- 毎回“泡で洗う”必要はない
- 基本は「拭く+乾拭き」
- 泥・雨・薬剤が心配な日は「すすぎ+完全乾燥」
- 足ケアで最重要なのは乾かし方
- 足裏の毛と爪の管理もセットでやると、清潔&滑り防止にもつながる
お散歩は犬の健康に欠かせない時間。
その後の足ケアも、犬にとって負担ではなく“安心のルーティン”になれば、毎日がもっと快適になります。
完璧を目指さず、「必要なことを短時間で」続けていきましょう。
