ミニチュアシュナウザーの仔犬を新しいご家庭にお迎えいただいた皆さま、ありがとうございます。
静岡県浜松市にあるミニチュアシュナウザー専門の犬舎、ESTRELLA(エストレージャ)の内山です。
初めての犬との暮らしは、楽しみと同時に「これで合っているのかな?」と不安に感じることも多いと思います。
特に多くいただくのが「トイレ」に関するご相談です。
今回は、実際に当犬舎に寄せられる代表的なトイレのご質問と、それに対する適切なアドバイスを一つひとつご紹介いたします。
①「トイレをさせようと思って見守っていたけど、なかなかしてくれず寝てしまった」
これはとてもよくあるご相談です。
結論から言うと、焦らなくて大丈夫です。
仔犬は環境の変化にとても敏感です。
新しいお家に来て間もない頃は、まだ緊張していたり、周囲の音や匂いに気を取られてしまい、排泄に集中できないことがよくあります。
見守っている飼い主様の「早くして欲しいな…」という気持ちも、意外と犬には伝わっています。
【対処のポイント】
- トイレの時間を「構えすぎない」ことが大切です。
- サークルやクレートで静かに過ごさせる時間をつくることで、「自分のタイミングでトイレができる」環境を整えましょう。
- 「寝てしまった=排泄のタイミングを逃した」わけではありません。起きた直後に排泄することが多いので、その時にさりげなくトイレに誘導しましょう。
②「1日に2回しかおしっこをしていないけど、回数的に問題ない?」
基本的に、健康な仔犬は1日に4~6回程度の排尿が理想です。
2回だけというのは、やや少ない可能性がありますが、食事や水分摂取量、室温、活動量などによっても変動します。
【考えられる原因】
- 水分摂取が足りていない
- 緊張して我慢している
- 排尿しているけど気づかれていない
【アドバイス】
- 飲水量の確認
- 排尿の様子
- 12時間以上一度も排尿が見られない場合は受診をおすすめします。
③「クレート内でトイレを失敗してしまったけど大丈夫?」
クレートでの粗相は、飼い主様にとってショックかもしれませんが、よくあることです。
特に仔犬期は膀胱が未発達で、我慢できる時間が短いため、寝起きやご飯のあとに間に合わずクレート内でしてしまうことがあります。
【対処法】
- 怒らないことが大前提
- クレートのサイズを見直す
- 排泄タイミングの見極め
④「見ているとトイレをしてくれないのに、目を離したすきにされてしまう」
仔犬は「見られていると緊張してしまって排泄できない」ことがあります。
また、飼い主様が見ていないタイミングの方がリラックスできるため、排泄がしやすくなるのです。
【アドバイス】
- 「トイレは隠れてしたいもの」と理解する
- 見ていないフリをしてみる
- 成功体験を褒める
トイレトレーニングは“焦らず・怒らず・根気強く”、仔犬のトイレトレーニングには個体差があり、1週間で完璧になる子もいれば、1ヶ月以上かかる子もいます。
【成功率を上げるポイント】
- 排泄タイミングを見極める(寝起き・食後・遊び後)
- トイレの環境を整える(静かで落ち着ける場所)
- クレートやサークルをうまく使う(失敗を減らす)
- 成功体験をたくさん積ませる(褒めて覚えさせる)
こんな時は病院を受診してください
- 12時間以上排尿が見られない
- 排尿時に痛がる・鳴く・血が混じる
- 尿の色が濃いオレンジ、赤、または濁っている
- 排尿後も頻繁にトイレに行こうとするが出ていない
- 元気がなく、食欲も落ちている
最後に|飼い主様に伝えたいこと
トイレの失敗は、仔犬にとって「学びの途中」。
決して飼い主様のしつけが悪いわけではありません。
うまくいかない時期こそ、成長のチャンスと捉え、あたたかく見守っていただけたらと思います。
もし、どうしても不安なことがあれば、いつでも当犬舎までご連絡ください。
皆さまのシュナウザーライフがより快適で楽しいものになるよう、全力でサポートいたします。
