【実践編】【第十二弾】歯みがき・口腔ケアを嫌がらないコツ〜ガムだけに頼らない正しいケアと習慣化のステップ〜

こんにちは!
静岡県浜松市にあるミニチュアシュナウザー専門の犬舎、ESTRELLA(エストレージャ)の内山です。
歯みがきは「できればやりたい」ではなく「必須ケア」。
ミニチュアシュナウザーを飼っていると、ある日ふと気づくことがあります。
- 口が少し臭う
- 歯が黄色くなってきた
- 歯石が付いている気がする
そして多くの飼い主さんがこう思います。
「歯みがき、やった方がいいのは分かってるけど…嫌がるんだよね」
でも実は、歯みがきを嫌がるのは“犬のせい”ではありません。
やり方・始め方・習慣化の順番を間違えているだけ、というケースがほとんどです。
この記事では、
- なぜ歯みがきが必要なのか
- なぜガムだけでは不十分なのか
- 嫌がらせずに慣らす具体的ステップ
を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
なぜミニチュアシュナウザーは歯のケアが重要なの?
小型犬は歯周病になりやすい
ミニチュアシュナウザーは中型寄りの体格ですが、口の中は小型犬に近く、歯が密集しやすい構造をしています。
そのため、
- 食べかすが残りやすい
- 歯垢が溜まりやすい
- 歯石になりやすい
という特徴があります。
歯周病は「口の病気」では終わらない
歯周病を放置すると、
- 心臓病
- 腎臓病
- 肝臓疾患
など、全身の病気につながるリスクがあります。
「歯の問題」ではなく、命に関わる健康管理の一部だという認識が大切です。

ガムだけに頼るのはNG?その理由
「歯みがきガムをあげているから大丈夫」と思っている方は非常に多いです。
ガムの役割は「補助」
歯みがきガムは
- 噛むことで歯垢を落とす
- 唾液分泌を促す
という補助的な役割はあります。
しかし、
- 歯の根元(歯周ポケット)までは届かない
- 奥歯の裏側はほぼケアできない
- 毎日与えても歯石は付く
という限界があります。
【 結論 】
ガムは「歯みがきの代わり」ではなく「プラスα」
歯みがきを嫌がる本当の理由
犬が歯みがきを嫌がる理由は、主に以下です。
- いきなり口の中に指やブラシを入れられた
- 押さえつけられた
- 嫌な記憶がある
- 味や匂いが苦手
つまり、「歯みがき=怖い・嫌」になっているだけなのです。
逆に言えば、正しいステップで慣らせば、ほとんどの犬は受け入れられます。

嫌がらないための口腔ケア習慣化ステップ
STEP① 口に触れることに慣らす(最重要)
いきなり歯は触りません。
- 顔を撫でる
- 口周りを触る
- 唇を軽くめくる
これを1日数秒×数日繰り返します。
- 嫌がったらすぐやめる
- できたら優しく褒める
STEP② 指で歯に触れる
次は、指に歯みがきペーストを少量つける。
- 前歯を軽くなぞる
- 1〜2秒でOK
- 終わったら褒める
「触られる=いいことがある」と覚えさせます。
STEP③ ガーゼ・指サックを使う
歯ブラシ前の段階として非常におすすめ。
- ガーゼで歯を拭う
- 指サックタイプのケア用品を使う
ここまでで十分ケアできる犬も多いです。
STEP④ 歯ブラシに移行
歯ブラシは
- 小型犬用
- ヘッドが小さい
- 柔らかい毛
を選びましょう。
- ゴシゴシしない
- 円を描くように
- 1回10〜20秒でOK
成功率を上げるコツ5選
① 毎日完璧を目指さない
「今日は前歯だけ」でもOK。
② 無理に口を開けない
犬が自分で口を少し開けるタイミングを待つ。
③ 寝る前や落ち着いている時間帯に
興奮時は失敗しやすい。
④ 飼い主の気持ちを安定させる
緊張は犬に伝わります。
⑤ 家族全員でやり方を統一
対応がバラバラだと混乱します。

歯みがきがどうしても難しい場合の代替ケア
どうしても歯ブラシが難しい場合でも、
- デンタルジェル
- デンタルウォーター
- ガーゼ拭き
- 定期的な獣医チェック
を組み合わせれば、何もしないよりは確実に効果があります。
こんな場合は獣医に相談を
- 歯茎が赤い・腫れている
- 出血がある
- 強い口臭
- 歯がぐらつく
これらは歯周病が進行しているサインです。
無理なセルフケアはせず、早めに相談しましょう。
まとめ|歯みがきは「信頼関係を深める時間」
歯みがきは
- 罰でも
- 義務でも
ありません。
愛犬の健康を守るための、静かなコミュニケーション時間です。
ミニチュアシュナウザーは賢く、飼い主の気持ちをよく理解します。
だからこそ、
- 焦らず
- 優しく
- 少しずつ
続けていけば、必ず慣れてくれます。
【 今日からできる3つのこと 】
- 口元を撫でる習慣を作る
- ガム+拭き取りケアを併用する
- 「できたら褒める」を忘れない
歯みがきが当たり前になると、10年後・15年後の健康が大きく変わります。